1834年、現在の Liberia・Grand Cape Mount County に暮らす Vai の Momolu Duwalu Bukele は、夢と、自らの言語を自らの意思で書き記したいという人々の必要から生まれた文字を形にしました。その結実である Vai 音節文字は、近代に一から創案されたきわめて稀な文字体系の一つです。Arabic や Latin を応用したものではなく、丸い鉤と縦の線から、一字ずつ築き上げられています。
このデザインシステムは、Vai 手稿という実物が持つ質感を表現します。手漉きのぼろ紙は時を経て温かな黄褐色に変わり、砕いたベリーから作る茶黒い墨で記された音節文字の緻密な列が端から端まで満たします。余白より密度を、光沢より墨を選び、装飾的な模倣ではなく、今なお生き続ける本物の文字が持つ権威を重んじます。