「赤」を意味する赤い帽子兼ケープは、1900年以前のアラル海地域に伝わる、カラカルパクの若い既婚女性が身に着けた刺繍装束です。深い藍黒色の羊毛を土台に、鮮やかな深紅を主役とする細かな十字刺繍をびっしりと施し、黄色、緑、白を対比させ、温かみのある銀と珊瑚の部族装身具で頂を飾ります。地は暗い羊毛で、クリーム色は決して用いません。
このデザインシステムは、その織物を画面へと移します。深い藍黒色の背景に、深紅の刺繍を主役の差し色とし、黄金色とピスタチオグリーンの縫い目を対比させ、羊毛に映える銀装身具の輝きを添えます。平坦さより密度と温もりを、光沢より織りの質感を重視します。