1964年頃のフラワーパワー仕様 Volkswagen Type 2 マイクロバス。プレス加工された鋼板の曲線、ノーズに輝くクロームの V 字エンブレム、そして日差しで色あせたパステルのパネルに白いベルトが重なるツートーンのボディが特徴です。工場出荷時にはすっきりしていた車体に、カウンターカルチャーが色を加えました。デイジーのステッカー、マリーゴールドの太陽、手で切り抜いた鮮やかなピンクの花々が、スライドドアいっぱいに貼り重ねられています。これはサイケデリックなネオンではなく、ロードトリップのためのパステルです。海沿いの展望台に停めたバスを思わせる、チョークのように淡く、サテンのようになめらかで、太陽にやさしくさらされた色合いです。丸みを帯びた鋼板、クロームの細いライン、水平に走るカラーバンド、そして手で貼って少し剥がれかけたようなステッカー。全体が、クーラーボックスを積み、ドアにデイジーを一輪貼って、舗装が途切れるまで走り続けようと語りかけます。