Elysium(2013)は、Neill Blomkamp が描いた階級格差の寓話であり、ただひとつの容赦ない対比から成り立っています。上空には、ターコイズブルーの湖、白い邸宅、あり得ないほど青々とした芝生を備えた、手入れの行き届いたスタンフォード・トーラス型の環状居住区が浮かび、その下には、錆びつき、埃で灰色に染まった地球のスラムの廃材が広がります。階級格差そのものがデザインの命題です。
このシステムは、「欠乏」に覆われた地球側を深い緑がかった黒の地で表現し、特権階級の芝生の緑を鮮烈に際立たせています。DIN 系統の標識書体とステンシル調の等幅ラベルが Syd Mead のインダストリアル・フューチャリズムを映し出し、黄褐色と灰色が地球の腐食と荒廃を伝えます。