コルテン耐候性鋼は、酸化するままにした鋼壁の表面から生まれます。つや消しの橙がかった茶色の錆は、腐食し続けるのではなく、安定して保護皮膜になります。むき出しの型枠コンクリートと組み合わせれば、Richard Serra の鋼彫刻や Peter Zumthor の触覚的な建築に通じる、現代建築の表現になります。
重く抑制されたシステムです。大きく平坦な面、重量感ある長方形の塊、髪の毛ほど細い罫線、豊かな余白を用います。光沢も、クロームも、装飾もありません。錆とコンクリートの灰色に記録された、素材そのものの正直な重さと質感だけが残ります。