Caravaggio はスポットライトを発明しました。1600年頃のローマで、画布を底なしの黒へ沈め、上方の隅から差す硬い斜光ひとつで、手、顔、汚れた足裏だけを拾い上げ、ほかは闇に残しました。ひと筋の光が生きた闇を切れば、農民の聖母は金の光輪をもつビザンティンの女王より輝く。そう語る美学です。
操作画面へ移したテネブリズムは、宗教的な重みをもつ抑制です。広大で温かな黒の面から、磨いたクルミ材のように内容が現れます。深紅の細線、黄土の衣、光を受けた肌の生成りの文字。光の対角線が配置の格子となり、左右対称は禁じられます。