マラシュ刺繍は、19世紀のアルメニア・キリキアに伝わる、緊密に交差した「織り」の針仕事です。ナカシュ刺繍では、糸が同じ経路を4回横切り、盛り上がった連結十字や無限結びの格子を形づくります。それは平面的な模様ではなく、浅いレリーフのような織りの質感として映ります。
このデザインシステムは、その工芸をスクリーンへと移し替えます。深い茶色のベルベット布地を地に、濃緑の組紐模様を主役に、金属のような金糸を装飾に、深紅と藍色を支えに添えます。すべてが盛り上がり、つや消しで、触感を備えています。プリント風にも平坦にもなりません。