ハチュカルは、アルメニア使徒教会の伝統に固有の石碑です。絡み合う結び目文様から植物の巻きひげを伸ばす生命の十字架を中心に、つる草の縁飾りと寄進者の銘文が配され、石がレースに見えるほど密に彫り込まれています。このデザインシステムは、Noravank と Goshavank の風化した火山性凝灰岩を映します。温かな鉱物の灰色、深く彫り下げた影、地衣類を思わせる銅色の差し色、千年を経た十字架の厳かな幾何学が特徴です。
すべての要素は、ハチュカルが並ぶ墓域の物質的な現実を参照しています。ページの地となる凝灰岩の質感、面を囲む彫刻の影のような縁取り、小型大文字による碑文風の文字、そして9世紀以来アルメニアの記念芸術を組織してきた、中央の十字架を軸とする構図です。