Christopher Nolan の Oppenheimer の視覚的な文法から引き出したデザインシステムです。夜明け前の砂漠の闇、漆黒の空に咲く Trinity の火球、黒板緑の霞のなかで光るチョークの数式。これは IMAX の黒です。ほとんど完全な暗闇を、白熱したオレンジと白の光が貫きます。65ミリフィルムに記録された原子爆発そのものの色温度です。
文字組みは機密文書と物理学の講義のように整えられています。見出しには幅を詰めたグロテスク体、伏せ字入りのメモにはタイプライター調の等幅書体、暗いパネルにはチョーク白の数式が走り書きされています。光は音より先に届き、恐怖はその両方のあとに訪れます。すべては静寂と余白のなかに置かれ、やがて火球が画面を満たします。