インドのジャムン手織りは、ベンガルに根づく民俗的な織物です。手紡ぎの綿を、熟したジャムン(ジャワフトモモ)のプラムバイオレットに染めています。プラムやカシスと同じ系統にあたる、天然のアントシアニンによる色合いです。細かな補助緯糸のモチーフは、淡い生成りの綿糸を手で織り入れてつくり、深く染めた地に繊細な錦織の文様を浮かび上がらせます。
このデザインシステムは、その手仕事をマットなデジタル表現へと落とし込みます。ジャムン紫に染めた布地を思わせる地に、プラムの染みのような主調色を重ね、淡い生成りの糸の織り入れはモチーフとコントラストにのみ厳密に限定し、ページの背景には決して使いません。光沢のある絹ではなく、織り布のパネルとして立ち現れます。