Data 70 は、コンピューターが発する音を目に見える形にした書体です。Bob Newman が1970年にLetrasetのために描いたもので、銀行の小切手読み取り機がスキャンする磁気インク数字 MICR E-13B を模した、正方形で機械的なディスプレイ書体です。切れ込みのある字画と角張った終端が特徴です。テレビのコンソールや Space: 1999 の廊下に登場し、宇宙時代を代表するテクノ書体となりました。
私たちはその系譜を、ひとつの点灯したパネルとして読み解きます。暗いコンソールの地に、シアンのブラウン管の輝度が重なります。すべてが内側から発光し、見出しは燃えるように輝き、構造は深い青緑で描かれ、本文は後景へ退きます。ディスプレイ書体が、宇宙ターミナルの雰囲気を空間全体に担うためです。