チェリヤル絵巻は、インドのテランガーナ州でナカシの絵師一族が何世紀にもわたり受け継いできた物語芸術です。かつて旅する吟遊詩人は、村の観衆の前で何メートルものカディ布の絵巻を広げ、描かれた場面を一段ずつ指しながら叙事詩を歌いました。漫画より何世紀も早く生まれた、連続する視覚物語の仕組みです。
その視覚言語はひと目で分かります。燃えるような鉱物顔料の赤地、テルグらしい特徴をもつ横顔の人物、マスタードイエローの見せ場、藍色の差し色、そして段と段の間に押された華麗な花の縁飾り。このデザインシステムは、手づくりの絵巻がもつ力を伝えます。大胆で温かく、物語に導かれ、鮮やかさをためらいません。