第九シリーズのスイス紙幣は、額面ごとに「ひとつのアイデア」を核として通貨デザインを再構築しました。20フラン紙幣は「光/創造性」をテーマに、彩度の高い牛血色(オックスブラッド)の地に、プリズムを掲げる手を描いています。光線がスペクトルへと分かれる様子が、星図を思わせる地球儀や微細な浮き彫りのセキュリティ地紋(ギヨシェ)とともに配されています。
このデザインシステムはその文法を借りています。深い赤の地色、規律あるスイス・グロテスク書体の階層、そして光が屈折する箇所にのみ現れるスペクトルのアンバーとティール。すべての要素は、縦長で紙幣のような体裁の精密なグリッドの上に配置されています。