ʻie tōga は、サモアで最高位とされる儀礼の宝です。極細のラウイエのパンダナス繊維を用いた精緻な編み敷物で、繊維は剥がし、煮沸し、天日で乾かし、ラフィアよりも細い糸へと裂かれます。年月と丁寧な扱いによって自然な漂白色は深まり、つややかな銅金色の光沢を帯びます。それは、ファアラヴェラヴェの場で世代を越えて交換され、受け継がれ、敬われてきた敷物の証です。
その幾何学は端正です。何千本もの手で裂いた繊維を斜めに上下へ交差させて編み、縁には織らない房を残し、赤いカラー・ロリー(セガ)の羽根を一本だけ添えます。その羽根の線は、この敷物で唯一の色彩的な句読点です。つやを抑えた金属のような金色が途切れず広がるなかに、意図的かつ控えめなアクセントを置いています。