トグナは「偉大な避難所」を意味するドゴン人の男性評議会の集会所で、束ねて固めたキビの茎による22トンの屋根を、3列に並ぶキレ材の彫刻柱8本が支える、低く重厚な建物です。天井は意図的に頭の高さのすぐ上に抑えられ、評議の争いが殴り合いにまで発展しないようにする、建物に組み込まれた自制の仕組みになっています。どの面も深い影の中に浮かび、栗色の木材は日差しに晒されて銀褐色に色あせ、ラテライトの土ぼこりに染まり、浅い祖先像とジグザグの浮き彫りが刻まれています。重力を建築にしたような、地に根ざし、身を守り、悠然とした空間です。